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絵草紙
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えぞうし
ふりがな文庫
“
絵草紙
(
えぞうし
)” の例文
旧字:
繪草紙
ただ食事のために作った
茶碗
(
ちゃわん
)
や食卓、酒の
壺
(
つぼ
)
、
絵草紙
(
えぞうし
)
や版画の類あるいは手織
木綿
(
もめん
)
のきれ類といった如き日常の卑近なるものでありながら
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
たまに
両親
(
りょうしん
)
が
町
(
まち
)
へいって
買
(
か
)
ってきてくれた
絵草紙
(
えぞうし
)
や、おもちゃなどがあると、それを
良吉
(
りょうきち
)
は
文雄
(
ふみお
)
にも
見
(
み
)
せてやったり、
貸
(
か
)
してやったりいたしました。
星の世界から
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わしの仕事なぞは貧乏人の子供
対手
(
あいて
)
だ。これでずいぶん
丹精
(
たんせい
)
はして造る。こんなあほらしいような
絵草紙
(
えぞうし
)
一枚だって見かけよりゃ骨を折っとるんだ。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
三寸の地球儀、
大黒
(
だいこく
)
のはがきさし、
夷子
(
えびす
)
の絵はがき、千人児童の図、
八幡太郎
(
はちまんたろう
)
一代記の
絵草紙
(
えぞうし
)
など。いとめづらし。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
しめやかなランプの光の下に、私は母と乳母とを相手に、暖い
炬燵
(
こたつ
)
にあたりながら
絵草紙
(
えぞうし
)
錦絵
(
にしきえ
)
を繰りひろげて遊ぶ。
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
そして「恨み重なるチャンチャン
坊主
(
ぼうず
)
」が、至る所の
絵草紙
(
えぞうし
)
店に漫画化されて描かれていた。
日清戦争異聞:(原田重吉の夢)
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
つまり日本の昔の
絵草紙
(
えぞうし
)
なんかに出ていた人間と同じような姿なんだ。これはお前が、たましいとは、そんな形のものだと前から思っていたので、今はそういう形にまとまっているのだ
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
伝通院
(
でんずういん
)
の
縁日
(
えんにち
)
で、からくりの
画看板
(
えかんばん
)
に見る皿屋敷のお
菊
(
きく
)
殺
(
ころ
)
し、乳母が読んで居る
四谷怪談
(
よつやかいだん
)
の
絵草紙
(
えぞうし
)
なぞに、古井戸ばかりか、丁度其の
傍
(
そば
)
にある朽ちかけた柳の
老木
(
おいき
)
が、深い自然の約束となって
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
翌年主人が東京に還り家族を呼迎えた後もなお主家に
留
(
とどま
)
り、主人が世を去る時まで誠実に仕えていたので、正妻川田氏は深くしげ次を
憐
(
あわれ
)
み、資金を与えて和泉橋通に
絵草紙
(
えぞうし
)
店を開かせたそうである。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“絵草紙(
草双紙
)”の解説
草双紙(くさぞうし)は、江戸時代中頃から江戸で出版された絵入り娯楽本、赤本・黒本・青本・黄表紙・合巻の総称である。絵草紙(えぞうし)・絵双紙(えぞうし)・絵本(えほん)とも呼んだ。江戸の大衆本・江戸地本の中心を占めた。
(出典:Wikipedia)
絵
常用漢字
小2
部首:⽷
12画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
“絵草紙”で始まる語句
絵草紙屋
絵草紙問屋