“くさぞうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
草双紙91.1%
草艸紙4.4%
臭草紙2.2%
草冊子2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戯作げさく、つまり昔の草双紙くさぞうし——草双紙に何があるものですか、ただその時、その時を面白がらせて、つないで行けばいいだけの代物しろものです
山道 (新字新仮名) / 中里介山(著)
元来ことという楽器は日本の楽器中でも一番凄みのあるものだ、私がまだ幼い時に見た草艸紙くさぞうしの中に豊國とよくにだか誰だったか一寸ちょっと忘れたが、何でも美しいお姫様を一人の悪徒わるものが白刃で真向まっこうから切付ける。
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
『作者部類』に、あの自尊心の強い馬琴が自ら、「臭草紙くさぞうしは馬琴、京伝に及ばず、読本よみほんは京伝、馬琴に及ばず」
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そのかわりまた次の炬燵こたつの句とはよく合って、まるで一篇の草冊子くさぞうしか何かを読むようである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)