“さいしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
細心47.4%
細辛10.5%
細身10.5%
柴進5.3%
祭神5.3%
摧心5.3%
柴薪5.3%
碎心5.3%
賽神5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり早くいえば、ロロー殿下は人類と接近するとき相手をおどろかすまいと思って、細心さいしんの注意をはらった外装がいそうをととのえているのであった。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
穗「羚羊角れいようかく人参にんじん細辛さいしんと此の七を丸薬にして、これを茶でませるのだ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
沈光ちんくわういたゞきよりひつくりかへりざまに梯子はしごひかへたるつなにぎり、中空なかぞらよりひとたび跳返はねかへりてけんふるふとへり。それ飛燕ひえん細身さいしんにしてよく掌中しやうちうふ、絶代ぜつだい佳人かじんたり。沈光ちんくわう男兒だんじのためにくものか。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「だまれ、この忘恩の徒め。——柴進さいしん旦那の紹介と思えばこそ、能もないのに、むだ飯食わせて飼いおけば、いい気になって」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それさ。それが今いった、小旋風しょうせんぷう柴進さいしんさまというこの土地の侠客お大尽。……あっ、もうおいでなすった。あのお馬の上のお方がそうだよ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これからは、なんおうが、小桜神社こざくらじんじゃ祭神さいしんとしてしもされもせぬ身分みぶんじゃ……。早速さっそく出掛でかけるといたそう。
で、とうとうわたくし祭神さいしんとした小桜神社こざくらじんじゃ村人全体むらびとぜんたい相談そうだん結果けっかとして、建立こんりゅうされる段取だんどりになってしまいました。
いくらかでも明るい方へ多勢を導こうとしたものの摧心さいしんと労力とは想像も及ばない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
夏の暑さのために縁の外の葦竹あしだけ、冬の嵐気らんきを防ぐために壁の外に積む柴薪さいしん——人間が最少限の経費で営み得られる便利で実質的な快適生活を老年の秋成はこまごまと考へて居た。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
そのためには碎心さいしんしなければならないこと。何と面白いでしょう。この感じは評論のような仕事で、私が最近経験した一定の段階までの成長で、却って小説とのちがいとして自覚されて来たものです。
もって五穀をやぶる。いかんぞ、いかなる霊にして幸いせず。牲を殺して、もって賽神さいしんす。霊には、すなわち鼓を鳴らすをやめず、これを攻むるに朱緑の縄索じょうさくもてす。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)