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細心
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さいしん
ふりがな文庫
“
細心
(
さいしん
)” の例文
日々の心の生長する、膽ありて
細心
(
さいしん
)
、己に慢ぜず、ことに女性を侮蔑せざる——そんなふうな人に生まれたし。(「現代」昭和八年三月)
春
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
つまり早くいえば、ロロー殿下は人類と接近するとき相手をおどろかすまいと思って、
細心
(
さいしん
)
の注意をはらった
外装
(
がいそう
)
をととのえているのであった。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
が、長崎を立つ段になると、僕自身うつかり
上野屋
(
うへのや
)
へ
雨外套
(
あまぐわいたう
)
を忘れて来てしまつた。菊池の嬉しがるまいことか、
忌々
(
いまいま
)
しくも大笑ひをして
曰
(
いはく
)
、「君も
亦
(
また
)
細心
(
さいしん
)
は誇れないね。」(同上)
続澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
とりわけ、海上のメリー号に、関係のある
漂流物
(
ひょうりゅうぶつ
)
について、
細心
(
さいしん
)
の注意をはらって見つけてくれるようにと依頼した。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
細心
(
さいしん
)
の注意をはらっている。風上から進むことは、人間の
匂
(
におい
)
を恐竜の鼻に送ることになってまずい。だから風がかわって、風下になってから進もうというのだ。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
こっちもこんどは一つ
細心
(
さいしん
)
且
(
かつ
)
沈着にいこうと努力をつづけてきたわけだが、たかが無電器械一つと思うのが、どうしたってこうしたって、うんともすんとも直りはしないのだ。
空中漂流一週間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
貴方は、
細心
(
さいしん
)
の注意を払ったにも
係
(
かかわ
)
らず、柿丘氏の日記帳を処分することを忘れていた。
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
編集長「そうでもない。彼はあくまで大胆にして、あくまで
細心
(
さいしん
)
さ。そうだ、今晩十一時から、プリストン大学でアインスタイン国防科学研究会議が開催される。君、そこへ行ってくれ」
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
諸君は、それに
細心
(
さいしん
)
の注意をはらっていなくてはならない。これは常識をこえたあやしい出来事だと思うものにぶつかったら、なにをおいても、検察当局へ急報するのが諸君の義務であると思う。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ケンは、がむしゃらのようでいて、
細心
(
さいしん
)
であり、親切であった。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼は大胆にして
細心
(
さいしん
)
、
経綸
(
けいりん
)
に
富
(
と
)
むと
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“細”で始まる語句
細
細々
細君
細工
細面
細作
細引
細流
細道
細紐