柴薪さいしん)” の例文
夏の暑さのために縁の外の葦竹あしだけ、冬の嵐気らんきを防ぐために壁の外に積む柴薪さいしん——人間が最少限の経費で営み得られる便利で実質的な快適生活を老年の秋成はこまごまと考へて居た。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)