柴進さいしん)” の例文
「だまれ、この忘恩の徒め。——柴進さいしん旦那の紹介と思えばこそ、能もないのに、むだ飯食わせて飼いおけば、いい気になって」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それさ。それが今いった、小旋風しょうせんぷう柴進さいしんさまというこの土地の侠客お大尽。……あっ、もうおいでなすった。あのお馬の上のお方がそうだよ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「かたじけない」と、宋江はしばしうなじを垂れて——「どこといって、さし当りかくたるあてもないが、思いうかぶのは第一に滄州そうしゅうの名士、小旋風しょうせんぷう柴進さいしん
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)