“絶代”の読み方と例文
読み方割合
ぜつだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たしかにその人、我が年紀とし十四の時から今に到るまで一日も忘れたことのない年紀上としうえの女に初恋の、その人やがて都の華族に嫁して以来、十数年間一度ひとたびもその顔を見なかった、絶代ぜつだい佳人かじんである。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
沈光ちんくわういたゞきよりひつくりかへりざまに梯子はしごひかへたるつなにぎり、中空なかぞらよりひとたび跳返はねかへりてけんふるふとへり。それ飛燕ひえん細身さいしんにしてよく掌中しやうちうふ、絶代ぜつだい佳人かじんたり。沈光ちんくわう男兒だんじのためにくものか。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)