“年紀上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
としうえ85.7%
としうへ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火の玉め、鍍金の方が年紀上としうえで、わっしあ仏の銀次だなんて、はじめッから挨拶がしゃくに障ったもんだから、かねてそのつもりだったと見えまさ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と聞いてうなずくのを見て、年紀上としうえだけに心得顔こころえがおで、あぶなっかしそうに仰向あおむいて吃驚びっくりしたふうでいる幼い方の、獅子頭ししがしら背後うしろへ引いて
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かはり、といただけでがふるへたではありませんか。——えゝ、かはり。……なにそれだつて、と年紀上としうへかたまた、たゞ毎月まいげつ一度いちどづゝ、ちついたくるしいおもひをするだけなんですツて——
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)