“たきぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タキギ
語句割合
76.6%
焚木14.9%
薪木5.7%
柴薪0.6%
度儀0.6%
松薪0.6%
燃木0.6%
薪火0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学期末になまけてわるい成績をとるものは、それ、『百日たきぎを積み、一日にしてこれを焼く。百日これを労し一日にしてこれを失う』
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
もとは縹緻きりょうよしだったろう、眼鼻や顔だちはととのっているが、哀れなほどやつれて、頸や手などは乾いた焚木たきぎのように細かった。
おさん (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
塩、蜜等を入れてその竹の筒をすっかりふたをしてそれをば竹の薪木たきぎで燃やすです。よく焼けてほとんど外部そとが黒く焼けてほどよい頃まで焼きます。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その驢馬ろばくらを置き、愛するひとりごイサクを乗せ、神のおのれに示したまへる山のふもとにいたり、イサクを驢馬よりおろし、すなはち燔祭の柴薪たきぎをイサクに背負はせ、われはその手に火と刀をりて
(新字新仮名) / 太宰治(著)
火と柴薪たきぎは有り、されど、いけにへの小羊は何処いずこにあるや。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
下拙げせつニ於ても一言、神戸へまて申遣まうしつかは度儀たきぎ(これあり)、又先刻御談申せし儀も有て、薩邸ニも早々参多まゐりたし。
焔をゆたぶられた松薪たきぎの火、パチパチパチパチ火のを降らせた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
燃木たきぎの火花が散ってか、大小の焼っこげがお化けの眼玉の様にポカポカとあいて居る。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
鐡床は大きな、のしかかるやうな煖爐から取り外されて、薪火たきぎを燃すやうにしつらへ、その眞中にはすばらしく大きい丸太が赫々と燃えさかつて、大量の光と熱とを發散してゐた。