“しんくわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嗔火50.0%
薪火50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一一九応保おうほうの夏は美福門院びふくもんゐんいのちせまり、長寛ちやうくわんの春は一二〇忠通ただみちたたりて、われも其の秋世をさりしかど、なほ一二一嗔火しんくわさかんにしてきざるままに、つひに大魔王となりて、三百余類の巨魁かみとなる。
むかし蒼海と手を携へてこゝに遊びし事あり、巌にしたゝ涓水けんすゐに鉱気ありければ、これを浴室にうつし、薪火しんくわをもて暖めつゝ、近郷近里の老若男女、春冬の閑時候に来り遊ぶの便に供せり。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)