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こころぼそ
ふりがな文庫
“
心細
(
こころぼそ
)” の例文
「はやく、お
家
(
うち
)
へはいらないと、
知
(
し
)
らぬ
人
(
ひと
)
につれられていってしまうがな。」と、
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
をながめて
心細
(
こころぼそ
)
く
思
(
おも
)
ったことがありました。
古いはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
行
(
い
)
けば
行
(
い
)
くほど山が
深
(
ふか
)
くなって、もうどこをどう
歩
(
ある
)
いているのか、まるで
知
(
し
)
らない山の中の
道
(
みち
)
を、
心細
(
こころぼそ
)
くたどって行くばかりでした。
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そう
言
(
い
)
ってお
爺
(
じい
)
さんは一
向
(
こう
)
に
取済
(
とりす
)
ましたものでしたが、
私
(
わたくし
)
としては、それでは
何
(
なに
)
やら
少
(
すこ
)
し
心細
(
こころぼそ
)
いように
感
(
かん
)
じられてならないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「だが、バクスター君だけは、幼年組の
保護
(
ほご
)
のために残ってくれたまえ、でないと幼年組が
心細
(
こころぼそ
)
がるだろうから」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
彼
(
かれ
)
には
悲愴
(
ひそう
)
の
感
(
かん
)
の
外
(
ほか
)
に、まだ一
種
(
しゅ
)
の
心細
(
こころぼそ
)
き
感
(
かん
)
じが、
殊
(
こと
)
に
日暮
(
ひぐれ
)
よりかけて、しんみりと
身
(
み
)
に
泌
(
し
)
みて
覚
(
おぼ
)
えた。これは
麦酒
(
ビール
)
と、
莨
(
たばこ
)
とが、
欲
(
ほ
)
しいのであったと
彼
(
かれ
)
も
終
(
つい
)
に
心着
(
こころづ
)
く。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
「ああ、」と
女
(
おんな
)
は
深
(
ふか
)
い
嘆息
(
ためいき
)
を
吐
(
つ
)
いて、
目
(
め
)
の
前
(
まえ
)
の
血
(
ち
)
を
眺
(
なが
)
めているうちに、
急
(
きゅう
)
に
心細
(
こころぼそ
)
くなって、こう
言
(
い
)
った。「
血
(
ち
)
のように
赤
(
あか
)
く、
雪
(
ゆき
)
のように
白
(
しろ
)
い
小児
(
こども
)
が、ひとりあったらねい!」
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ことに天気が不良の場合に、
轎夫
(
きょうふ
)
が絶対に働かないで、途中に
轎
(
かご
)
を置き去りすることがある。これは独り台湾においてのみならず、朝鮮にもあると聞くが、その不快と
心細
(
こころぼそ
)
さといったらない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
林太郎はきゅうに
心細
(
こころぼそ
)
くなりました。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
妻君「お登和さんの
口振
(
くちぶり
)
では兄や親の都合次第でどうなるか分らんとお言いでしたから先ず中川さんに話して中川さんが御承知なされば
強
(
し
)
いてイヤともおっしゃいますまい」大原「強いてイヤとも言うまいなんぞは
甚
(
はなは
)
だ
心細
(
こころぼそ
)
い。それでは ...
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
心細
(
こころぼそ
)
さうにきいたのだ
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
何
(
なに
)
しろ
西
(
にし
)
も
東
(
ひがし
)
も
分
(
わ
)
からない
原中
(
はらなか
)
の一
軒家
(
けんや
)
に
一人
(
ひとり
)
ぼっちとり
残
(
のこ
)
されたのですから、
心細
(
こころぼそ
)
さも
心細
(
こころぼそ
)
いし、だんだん
心配
(
しんぱい
)
になってきました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
お
人形
(
にんぎょう
)
は、この
家
(
うち
)
の
店
(
みせ
)
ききに
並
(
なら
)
べられてからは、あの
野原
(
のはら
)
のくぼ
地
(
ち
)
に
捨
(
す
)
てられたような
心細
(
こころぼそ
)
さは
感
(
かん
)
じなかったけれど、いつまでも
風の寒い世の中へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そう
言
(
い
)
われた
時
(
とき
)
に、
私
(
わたくし
)
は
何
(
なに
)
やら
少
(
すこ
)
し
心細
(
こころぼそ
)
く
感
(
かん
)
じましたが、それでもすぐに
気
(
き
)
を
取
(
と
)
り
直
(
なお
)
して
旅
(
たび
)
仕度
(
じたく
)
を
整
(
ととの
)
えました。
私
(
わたくし
)
のその
時
(
とき
)
の
旅
(
たび
)
姿
(
すがた
)
でございますか……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
院長
(
いんちょう
)
はその
側
(
そば
)
に
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けて、
頭
(
かしら
)
を
垂
(
た
)
れて、じっとして
心細
(
こころぼそ
)
いような、
悲
(
かな
)
しいような
様子
(
ようす
)
で
顔
(
かお
)
を
赤
(
あか
)
くしている。ハバトフは
肩
(
かた
)
を
縮
(
ちぢ
)
めて
冷笑
(
れいしょう
)
し、ニキタと
見合
(
みあ
)
う。ニキタも
同
(
おな
)
じく
肩
(
かた
)
を
縮
(
ちぢ
)
める。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そして、
姉
(
あね
)
は、どこへいったろう。もうこれぎり
帰
(
かえ
)
ってこなかったらどうしようと
心細
(
こころぼそ
)
くなって、
涙
(
なみだ
)
が
流
(
なが
)
れて
止
(
と
)
まらなかったのであります。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれどあいにくなことには、
炉
(
ろ
)
の
方
(
ほう
)
の
火
(
ひ
)
がだんだん
心細
(
こころぼそ
)
くなって、ありったけのまきはとうに
燃
(
も
)
やしつくしてしまいました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そうかと
思
(
おも
)
えば、
次
(
つ
)
ぎの
瞬間
(
しゅんかん
)
には、
私
(
わたくし
)
はこれから
先
(
さ
)
きの
未知
(
みち
)
の
世界
(
せかい
)
の
心細
(
こころぼそ
)
さに
慄
(
ふる
)
い
戦
(
おのの
)
いているのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
自分
(
じぶん
)
の
家
(
うち
)
を
離
(
はな
)
れて、
他人
(
たにん
)
の
中
(
なか
)
で
病気
(
びょうき
)
にかかっては、どんなに
心細
(
こころぼそ
)
いことだろう、そう
思
(
おも
)
って、できるだけしんせつにしてやったのであります。
なつかしまれた人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若者
(
わかもの
)
はだんだん
心細
(
こころぼそ
)
くなったものですから、これは
観音
(
かんのん
)
さまにお
願
(
ねが
)
いをする
外
(
ほか
)
はないと
思
(
おも
)
って、
長谷寺
(
はせでら
)
という大きなお
寺
(
てら
)
のお
堂
(
どう
)
におこもりをしました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
急
(
きゅう
)
に
気分
(
きぶん
)
が
悪
(
わる
)
いといって、
親方
(
おやかた
)
は
宿
(
やど
)
へ
帰
(
かえ
)
ると
床
(
とこ
)
につきました。
金
(
きん
)
さんは、どんなに
心細
(
こころぼそ
)
く
感
(
かん
)
じたでしょう。
春風の吹く町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
保名
(
やすな
)
はいつの
間
(
ま
)
にか
狐
(
きつね
)
の
行方
(
ゆくえ
)
を
見失
(
みうしな
)
ってしまって、
心細
(
こころぼそ
)
く
思
(
おも
)
いながら、
森
(
もり
)
の中の
道
(
みち
)
をとぼとぼと
歩
(
ある
)
いて行きました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ひとり
去
(
さ
)
り、ふたり
去
(
さ
)
り、しのびやかに、
立
(
た
)
ち
去
(
さ
)
る
人
(
ひと
)
たちがつづきました。
清吉
(
せいきち
)
も、こうしているのが
心細
(
こころぼそ
)
くなって、
母親
(
ははおや
)
のたもとにつかまり
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いっそ
野宿
(
のじゅく
)
ときめようか、それにしてもこうおなかがすいてはやりきれない、せめて
水
(
みず
)
でも
飲
(
の
)
ましてくれる
家
(
うち
)
はないかしらと、
心細
(
こころぼそ
)
く
思
(
おも
)
いつづけながら、とぼとぼ
歩
(
ある
)
いて行きますと
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
北
(
きた
)
の
国
(
くに
)
のすずめは、
旅
(
たび
)
へきて、
心細
(
こころぼそ
)
く
感
(
かん
)
じていた
際
(
さい
)
に、こうしんせつにいわれると、ほんとうにうれしかったのでした。
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
女の子は
一人
(
ひとり
)
ぼっちとり
残
(
のこ
)
されて、さびしくって
心細
(
こころぼそ
)
くってしかたがありませんから、
小
(
ちい
)
さくなっていろりにあたっていました。するとお
昼
(
ひる
)
ごろになって、
外
(
そと
)
の
戸
(
と
)
をとんとん、たたく
音
(
おと
)
がしました。
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「さあ、どうなることだろう。」と、三
匹
(
びき
)
のありは、
心細
(
こころぼそ
)
くなって
思案
(
しあん
)
をしました。
果
(
は
)
てしなく、
川
(
かわ
)
の
水
(
みず
)
は、
日
(
ひ
)
に
輝
(
かがや
)
いて
野原
(
のはら
)
の
中
(
なか
)
を
流
(
なが
)
れていました。
三匹のあり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、さも
心細
(
こころぼそ
)
そうにいいました。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
夜
(
よる
)
になったらどうなるであろう。
姫
(
ひめ
)
はとても
命
(
いのち
)
が
助
(
たす
)
からないと
思
(
おも
)
って、
心細
(
こころぼそ
)
さに
震
(
ふる
)
えていましたとき、
灰色
(
はいいろ
)
の
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
に一そうの
赤
(
あか
)
い
船
(
ふね
)
が
見
(
み
)
えました。
黒い塔
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
男
(
おとこ
)
は、
早
(
はや
)
く
町
(
まち
)
に
着
(
つ
)
いて、
湯
(
ゆ
)
に
入
(
はい
)
って
暖
(
あたた
)
まろうなどと
空想
(
くうそう
)
をしていたのでありますが、いまは、それどころでなく、まったく
心細
(
こころぼそ
)
くなってしまいました。
宝石商
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
姫
(
ひめ
)
は、だんだん
心細
(
こころぼそ
)
くなりました。いまは
塔
(
とう
)
を
下
(
お
)
りて
帰
(
かえ
)
ることもできないほどに、
風雨
(
ふうう
)
がつのったのでありました。
黒い塔
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もはや、一
日
(
にち
)
ましに、
暑
(
あつ
)
くなる
時節
(
じせつ
)
であって、
街
(
まち
)
の
上
(
うえ
)
の
空
(
そら
)
は、
銀色
(
ぎんいろ
)
にうるんでいました。そして、
旅
(
たび
)
の
心細
(
こころぼそ
)
さをまさしめる、つばめが
鳴
(
な
)
いていました。
ガラス窓の河骨
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
石
(
いし
)
は、ものをいいませんが、どんなに
心細
(
こころぼそ
)
かったかしれません。
勇
(
ゆう
)
ちゃんが、この
大事
(
だいじ
)
な
石
(
いし
)
を、
友
(
とも
)
だちに
見
(
み
)
せると
青い石とメダル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
女
(
おんな
)
は、そうかと
思
(
おも
)
いました。
急
(
きゅう
)
に、
心細
(
こころぼそ
)
いような
感
(
かん
)
じがして、ついに、お
嫁
(
よめ
)
にゆく
気
(
き
)
になってしまいました。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
父
(
とう
)
さん、お
父
(
とう
)
さん。」と、
小太郎
(
こたろう
)
は、
急
(
きゅう
)
に
心細
(
こころぼそ
)
くなって
泣
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
を
出
(
だ
)
して、
父
(
ちち
)
を
呼
(
よ
)
びました。けれど、なんの
返答
(
へんとう
)
もありません。その
内
(
うち
)
に
番頭
(
ばんとう
)
が
顔
(
かお
)
を
出
(
だ
)
して
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど
鶏
(
にわとり
)
は
怖
(
こわ
)
がってどこへも
降
(
お
)
りることができませんでした。
晩方
(
ばんがた
)
になると、
鶏
(
にわとり
)
は、
心細
(
こころぼそ
)
がりました。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして
知
(
し
)
らぬところへいって、
遠
(
とお
)
くみんなから
別
(
わか
)
れて、
一人
(
ひとり
)
で
生活
(
せいかつ
)
するということは、どんなにか、
心細
(
こころぼそ
)
いことであろうと
思
(
おも
)
われると、
妹
(
いもうと
)
がかわいそうになりました。
赤いえり巻き
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
はじめて、
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
を
渡
(
わた
)
る
蛾
(
が
)
には、なんとなく
心細
(
こころぼそ
)
く
思
(
おも
)
われたからです。そして、つばめたちが、いいという
日
(
ひ
)
は、
自分
(
じぶん
)
たちにも、いい
日
(
ひ
)
にちがいないと
考
(
かんが
)
えたからでした。
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、とうとう、
遠
(
とお
)
いその
町
(
まち
)
へ
着
(
つ
)
く。
小
(
ちい
)
さいけれどきれいな
町
(
まち
)
だ。
女
(
おんな
)
は、
北
(
きた
)
の
国
(
くに
)
で、
心細
(
こころぼそ
)
い
旅
(
たび
)
をしているときに
受
(
う
)
けたご
恩
(
おん
)
を
返
(
かえ
)
すために、いろいろていねいにしてくれる。
幸福の鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
はじめて、
遠方
(
えんぽう
)
へゆく、
汽車
(
きしゃ
)
に
乗
(
の
)
ったので
心細
(
こころぼそ
)
かったのです。
窓
(
まど
)
ぎわに
小
(
ちい
)
さくなって、
自分
(
じぶん
)
の
村
(
むら
)
の
方
(
ほう
)
を
見
(
み
)
ていると、
武
(
たけ
)
ちゃんや、
哲
(
てっ
)
ちゃんが
往来
(
おうらい
)
で
遊
(
あそ
)
んでいる
姿
(
すがた
)
が
見
(
み
)
えます。
真吉とお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、
三郎
(
さぶろう
)
はかつて、こんなところへきたことがありませんでした。そして、
二人
(
ふたり
)
の
友
(
とも
)
だちがあちらへ
逃
(
に
)
げてしまって、
自分
(
じぶん
)
独
(
ひと
)
りでありましたから
心細
(
こころぼそ
)
くなってきました。
空色の着物をきた子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
行
(
ゆ
)
く
末
(
すえ
)
のことなどを
考
(
かんが
)
えると、
希望
(
きぼう
)
もひらめきましたが、また
心細
(
こころぼそ
)
くもありました。
風の寒い世の中へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
平常
(
へいじょう
)
、むだづかいをせずにためていた
金
(
かね
)
があるので、これから、
宿屋
(
やどや
)
で
泊
(
と
)
まろうと、すでに
顔
(
かお
)
なじみの
口入
(
くちい
)
れ
屋
(
や
)
へいこうと、その
心配
(
しんぱい
)
はないけれど、さすがに
心細
(
こころぼそ
)
く
思
(
おも
)
いました。
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
一人
(
ひとり
)
でいらしって、お
心細
(
こころぼそ
)
いことはありませんか。」と、
少年
(
しょうねん
)
は、いったのでした。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二つの
人形
(
にんぎょう
)
は、
心細
(
こころぼそ
)
そうにいいました。しかし、こうなることはわかっていたのです。
三つのお人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
話
(
はなし
)
は、よく
小太郎
(
こたろう
)
にはわからなかったけれど、
知
(
し
)
らぬ
男
(
おとこ
)
と
女
(
おんな
)
に、
小太郎
(
こたろう
)
をくれてやるというような
話
(
はなし
)
らしかったのです。
小太郎
(
こたろう
)
は、なんとなく
心細
(
こころぼそ
)
くなって
泣
(
な
)
きたくなりました。
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おおかみたちは、
道案内者
(
みちあんないしゃ
)
を
失
(
うしな
)
ったあとの
不安
(
ふあん
)
と
心細
(
こころぼそ
)
さから
声
(
こえ
)
をあげて
泣
(
な
)
きました。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
たちは、どこへやられるのかわかりません。
故郷
(
こきょう
)
を
出
(
で
)
てから、
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
汽車
(
きしゃ
)
に
載
(
の
)
せられました。そして、いまこの
広々
(
ひろびろ
)
とした
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
をあてもなく
漂
(
ただよ
)
っているのをみると
心細
(
こころぼそ
)
くなるのであります。
負傷した線路と月
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おじいさんは、このころから、なにか
新
(
あたら
)
しい
問題
(
もんだい
)
が、
身
(
み
)
に
起
(
お
)
こると、しきりに
心細
(
こころぼそ
)
さを
感
(
かん
)
じました。それは、
年
(
とし
)
のせいかもしれません。そして、
遠
(
とお
)
くはなれている
一人
(
ひとり
)
の
息子
(
むすこ
)
のことを
思
(
おも
)
うのでした。
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「だって、
叔父
(
おじ
)
さんがお
留守
(
るす
)
なので、
叔母
(
おば
)
さんが
心細
(
こころぼそ
)
いだろう。」
火事
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ねこは、
心細
(
こころぼそ
)
くなって、
悲
(
かな
)
しい
声
(
こえ
)
をあげて
泣
(
な
)
きながら
歩
(
ある
)
きました。
小ねこはなにを知ったか
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
“心細”で始まる語句
心細氣