“容目(みめ)” の例文
直ちに外科室の方(かた)に赴(おもむ)くとき、むこうより戸を排してすらすらと出で来たれる華族の小間使とも見ゆる容目(みめ)よき婦人(おんな)二、三人と、廊下の半ばに行き違えり。
外科室 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一人の旅商人(たびあきゅうど)、中国辺の山道にさしかかりて、草刈りの女に逢う。その女、容目(みめ)ことに美しかりければ、不作法に戯れよりて、手をとりてともに上る。途中にて、その女、草鞋(わらじ)解けたり。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)