“いれもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
容器37.0%
入物30.4%
容物23.9%
器物4.3%
2.2%
納物2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父が此の上もなく大切にしている堆朱ついしゅなつめというのを覗かしてもらいましたら、それは私のおはじきを納れるによい容器いれもののように思われました。
虫干し (新字新仮名) / 鷹野つぎ(著)
と云いながら入物いれものごとほうり付けましたが、此の皿は度々たび/\焼継屋やきつぎやの御厄介になったのですから、おふくろ禿頭はげあたま打付ぶッつかってこわれて血がだら/\出ます。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それが済むと早速さっそく調理です。るものは大してありませんが、それぞれのけだものに頃合いの大きさに切ったり、分けて容物いれものに入れたりするのが大変です。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
きん「はい魚政うおまさかえ…いゝえ此の頃出来た魚屋でございますから、器物いれものすけないのでお刺身を持って来ると、すぐあと甘煑うまにを入れるからお皿を返して呉れろと申して取りに来ますので」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
山木はうなずき、ベルを鳴らして朱肉のいれものを取り寄せ、ひと通り証書に目を通して、ふところより実印取りでつつ保証人なるわが名の下にしぬ。そを取り上げて、千々岩は武男の前に差し置き
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
俵は中なる納物いれものを、取れども/\尽きざりける間、財宝倉に満ちて、衣裳身に余れり、故にその名を、俵藤太とはいひけるなり、これは産業のたからなればとて、これを倉廩そうりんに収む