いれもの)” の例文
山木はうなずき、ベルを鳴らして朱肉のいれものを取り寄せ、ひと通り証書に目を通して、ふところより実印取りでつつ保証人なるわが名の下にしぬ。そを取り上げて、千々岩は武男の前に差し置き
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)