“きれぢ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切地50.0%
布地25.0%
巾地12.5%
裂地12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大阪へ出て古着を安く買つて来るのがお祖母ばあさんの自慢だつたやうですから、それも新しい切地きれぢで私のうちへ買はれて来た物でないと認めるのが当然だと思ひます。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
⦅これはくだらない布地きれぢですよ! こんな品でフロックなど拵らへる者はありませんよ……。⦆
縞目のあるらしい茶の背広に、同じ巾地きれぢの鳥打帽をかぶつた、眼の大きい、顋髯あごひげのある、頬の日に焼けた男であつた。
南京の基督 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
三人とも、派手な裂地きれぢで頬かぶりをして、長い外套ぐわいたうの襟をたててゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)