“したじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下地44.6%
醤油26.8%
素地17.9%
下凍3.6%
3.6%
1.8%
醤汁1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加えた者は北の新地辺に住むぼう少女の父親ではなかったかというこの少女は芸者の下地したじッ子であったからみっちり仕込んでもらう積りで稽古のつらさを
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「二進が一進、二進が一進、二一にいち天作の五一三六七八九ぐいちさぶろくななやあここの。」と、饂飩の帳の伸縮のびちぢみは、加減さしひきだけで済むものを、醤油したじに水を割算段。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その驚くべき天才の芽生えを少しも傷つけることなく、生涯音楽に対する情熱を持ち続ける素地したじを作ることが出来たのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
この道の朽葉下凍したじみかそけさよあたる日射のそれも寒けさ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
それから飯ばっかりを喰い初めて、時々おしたじをチュッチュッと吸います。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「鞭が厭なら、泥を調ってしたじをこしらえるか、それとも身のたけ三丈の鬼になるか、どっちでもその方のいい方にするがいい」
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
兼「うちの婆さんよりアきたねえようだ、あの婆さんの打った蕎麦だと醤汁したじはいらねいぜ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)