“じる”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ジル
語句割合
78.9%
21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼間でも、太陽を忘れているような、生気せいきのない膳部番や、料理人や、老いたるお賄頭まかないがしらが、十年一日の如く、昆布こぶ煮出にだじるのにおいの中に住んでいる。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
胡瓜きゅうりもみに青紫蘇あおじそ。枝豆。到来物のたたみいわし。それに茄子なす新漬しんづけ。飯の時にとろろじる。すべてお玉の手料理の物で、金兵衛は夕飯に吉左衛門を招いた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「旦那あの娘はめんはいいようだが、本当はきじるしですぜ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これは、ことによるときじるしかな?
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)