“賄頭”の読み方と例文
読み方割合
まかないがしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼間でも、太陽を忘れているような、生気せいきのない膳部番や、料理人や、老いたるお賄頭まかないがしらが、十年一日の如く、昆布こぶ煮出にだじるのにおいの中に住んでいる。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜泣きの刀を手に入れるために剣鬼丹下左膳を江戸おもてへ潜入させた奥州中村の領主相馬大膳亮そうまだいぜんのすけにつかえ、お賄頭まかないがしらをつとめていた実直の士に、和田宗右衛門わだそうえもんという人があった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それからまた、彼は、お賄頭まかないがしらの老人にも、誠意をもって仕えた。分りきったことでも、老人の意見を問い、気にそまぬことでも、一応は服従して、老人の顔を立てた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)