“賄征伐”の読み方と例文
読み方割合
まかないせいばつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの女が笑顔えがおを見せていたのは、残念ながら僕にじゃない。賄征伐まかないせいばつの大将、リヴィングストンの崇拝家、ETC. ETC. ……ドクタア和田長平わだりょうへいにだったんだ。
一夕話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その大原というのは同じ学校にいた朋友だが校中第一の健啖家けんたんかで、その男の物を食べるには実に驚く。賄征伐まかないせいばつる時には一人で七、八人前を平らげるという剛の者だ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
医科の和田といった日には、柔道の選手で、賄征伐まかないせいばつの大将で、リヴィングストンの崇拝家で、寒中かんちゅう一重物ひとえもので通した男で、——一言いちごんにいえば豪傑ごうけつだったじゃないか? それが君、芸者を知っているんだ。
一夕話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)