“健啖家”の読み方と例文
読み方割合
けんたんか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はなかなかの健啖家けんたんかで、せほそってはいたものの、大蛇のように胃袋をふくらますことができたのだ。
また小食の人も健啖家けんたんかも、にくを注文すれば同じ分量をさずけられる。ほとんど個性を無視しておとこぴき食物しょくもつ何合なんごう、衣類は何尺なんじゃくと、一人前なる分量が定まっている。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「笹村君は、これでもう何年になるいな。」と、健啖家けんたんかのT—は、肺病を患ってから、背骨の丸くなったせなかを一層丸くして、とめどもなくわんを替えながら苦笑した。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)