“土豚(もぐら)” の例文
昨日(きのう)は富家(ふうか)の門を守りて、頸(くび)に真鍮の輪を掛(かけ)し身の、今日は喪家(そうか)の狗(く)となり果(はて)て、寝(いぬ)るに窠(とや)なく食するに肉なく、夜(よ)は辻堂の床下(ゆかした)に雨露を凌(しの)いで、無躾(ぶしつけ)なる土豚(もぐら)に驚かされ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)