トップ
>
熟
>
な
ふりがな文庫
“
熟
(
な
)” の例文
みんなで楽しみにしていたその実がいくらたんと
熟
(
な
)
っても、残らず自分一人で食べてしまうから。誰にだって分けてやりあしない。
幼年時代
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
わが
弾
(
ひ
)
くべきは
塵
(
ちり
)
も払わず、
更紗
(
さらさ
)
の小包を二つ並べた間に、袋のままで
淋
(
さび
)
しく壁に持たれている。いつ
欝金
(
うこん
)
の
掩
(
おい
)
を
除
(
の
)
ける事やら。あの曲はだいぶ
熟
(
な
)
れた手に違ない。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
なほ当地に於ては大部分養豚には
*
ブラーガに十分
熟
(
な
)
れたる麦酒を混じて与へをり候 匇々 敬具
ディカーニカ近郷夜話 後篇:04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
少年達は
隠
(
ひそか
)
に笑いあった。その時試験官は
熟
(
な
)
れた題では受験者が前人の文章を模倣するの弊があると思って、
力
(
つと
)
めて変った題を出した。その題は皆孫の作った文章に符合していた。
阿宝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
あれを最後に廻わしたところなど、向うの人もなかなか
熟
(
な
)
れたもんですよ。
痀女抄録
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
▼ もっと見る
﨟
(
らふ
)
たき君が
熟
(
な
)
りたる胸小枕
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
熟
常用漢字
小6
部首:⽕
15画
“熟”を含む語句
熟々
熟視
熟睡
早熟
成熟
爛熟
熟〻
半熟
熟柿
熟練
熟考
熟知
未成熟
黄熟
熟兎
未熟
熟慮
熟達
熟実
熟蝦夷
...