)” の例文
と、のりたまひき。かれその御教みさとしのまにまに、その八咫烏の後よりでまししかば、吉野えしの河の河尻に到りましき。時にうへをうちて取る人あり。
一〇四座上とこのべ酒瓶さかがめ一〇五りたるさらどもあまた列べたるが中に臥倒ふしたふれたるを、いそがはしく扶起たすけおこして、いかにととへども、只一〇六声をみて泣く泣くさらにことばなし。
をとり妹は荻刈りよろしかもなしのさながら今も為しけり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
の腹あをき光をに負ひつつ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
はら胸肉むなじゝ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
ここに火遠理ほをりの命、海幸をもちて釣らすに、ふつに一つの魚だに得ず、またそのつりばりをも海に失ひたまひき。
印旛びと印旛の津々に屯してとり葦刈りいにしへ思はむ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ここに御子、神に白さしめたまはく、「我に御食みけ給へり」とまをしたまひき。かれまたその御名をたたへて御食津みけつ大神とまをす。かれ今に氣比けひの大神とまをす。またその入鹿魚いるかの鼻の血くさかりき。