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放
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な
ふりがな文庫
“
放
(
な
)” の例文
もう
休
(
や
)
めるかと思ったら最後にぽんと
後
(
うし
)
ろへ
放
(
な
)
げてその上へ
堂
(
ど
)
っさりと尻餅を突いた。「君大丈夫かい」と主人さえ
懸念
(
けねん
)
らしい顔をする。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私は余りに自分を裸にし過ぎる。然しこれを書き抜かないと、私のこの拙い感想の筆は
放
(
な
)
げ棄てられなければならない。本当は私も強い人になりたい。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
と叫んで暫時我を忘れて茫然としたが、たちまち気を取り直して、側に
放
(
な
)
げ棄てておいた自分の鉄砲を取り上げるや否や、駆け出そうとすると、何物にか
躓
(
つまず
)
いてばったり仆れた。
月世界競争探検
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
と母親は火鉢の
布巾
(
ふきん
)
を
放
(
な
)
げ出す。けれども、お勢は手にだも触れず
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
毎日毎日板子一枚の下は地獄のような境界に身を
放
(
な
)
げ出して、せっせと骨身を惜しまず働く姿はほんとうに悲壮だ。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
然
(
しか
)
るに
彼方
(
かなた
)
怪
(
あやし
)
の
船
(
ふね
)
は
敢
(
あへ
)
て
此
(
この
)
信號
(
しんがう
)
には
應答
(
こた
)
へんともせず、
忽
(
たちま
)
ち
見
(
み
)
る
其
(
その
)
甲板
(
かんぱん
)
からは、
一導
(
いちだう
)
の
探海電燈
(
サーチライト
)
の
光
(
ひかり
)
閃々
(
せん/\
)
と
天空
(
てんくう
)
を
照
(
てら
)
し、つゞいてサツとばかり、
其
(
その
)
眩
(
まば
)
ゆき
光
(
ひかり
)
を
我
(
わ
)
が
甲板
(
かんぱん
)
に
放
(
な
)
げると
共
(
とも
)
に、
滊笛
(
きてき
)
一二
聲
(
せい
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
“放”を含む語句
放擲
放下
追放
放棄
放蕩
放縦
突放
解放
放心
放浪者
遣放
放火
開放
放肆
放免
奔放
放任
放埒
手放
出放題
...