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痿
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な
ふりがな文庫
“
痿
(
な
)” の例文
何故
(
なにゆえ
)
とは知らず、
悉
(
ことごと
)
く身は
痿
(
な
)
えて、手に持つ燭を取り落せるかと驚ろきて我に帰る。乙女はわが前に立てる人の心を読む由もあらず。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
後
(
のち
)
他の獣
們
(
ら
)
の
風聞
(
うわさ
)
を聞けば、彼の黄金丸はその
夕
(
ゆうべ
)
、
太
(
いた
)
く
人間
(
ひと
)
に
打擲
(
ちょうちゃく
)
されて、そがために前足
痿
(
な
)
えしといふに。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
人は詩人より新しき物を得んとせず、而も詩人に因りて眠れる心を覚まし、
痿
(
な
)
へたる腕を
揮
(
ふる
)
はんことを欲す。
詩人論
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
一人は足
痿
(
な
)
えの
阿呆
(
あほう
)
、もう一人は足痿えの
佝僂
(
せむし
)
、もう一人は足も達者で、利口すぎるくらいでございますが、女学生でして、もう一度ペテルブルグへ行くと申して、何でもネヴァ川の岸で
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
垢
(
あか
)
すこし付きて
痿
(
な
)
へたる絹物の
袷
(
あはせ
)
の襟こそなまめかしけれ
かろきねたみ
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
あな、
氣疎
(
けうと
)
しや、
勢
(
いきほひ
)
はすべて
痿
(
な
)
えけり
あはれ今
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
暫時
(
しばらく
)
して
彼方
(
かなた
)
より、茶色毛の犬の、しかも一
足
(
そく
)
痿
(
な
)
えたるが、
覚束
(
おぼつか
)
なくも歩み来ぬ。
兼
(
かね
)
て和主が物語に、
他
(
かれ
)
はその毛茶色にて、右の前足痿えしと
聞
(
きき
)
しかば。
必定
(
ひつじょう
)
これなんめりと思ひ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
痿
漢検1級
部首:⽧
13画
“痿”を含む語句
足痿
痿黄病
病痿
痿痺出
痿黄
見痿
躄痿
陰痿