酒友しゅゆう
車という男は、貧乏でありながら酒ばかり飲んでいた。そして、夜よる三ばい位の罰杯を飲まさないと寝ることができないというほどであった。だから枕もとには、平生酒を置いてないことがなかった。 ある夜眼が醒めて寝がえりをしてみると、人といっしょに寝て …