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扮
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な
ふりがな文庫
“
扮
(
な
)” の例文
何とかといふ狐使ひの悪者に
扮
(
な
)
つて長髪で現れ、祠の前で法を結んでゐるところまで観て、失敬し、帝劇のカーピ・オペラにも行つたが
川蒸気は昔のまゝ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
「貸す貸す、金貸す。その
扮
(
な
)
りではあかん。歌やん下りて。なあ頼む、下りて。オイ誰か緞帳下ろし」
寄席
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
「子供にかまける」毎の、
扮
(
な
)
り
振
(
ふ
)
りかまはぬ姿こそ、清く尊いものと云へば云へるであらう。だが、こゝに、私は日本人の不思議な凝結心理をみて、聊か疑問を抱く。
妻の日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
千鳥座で金色夜叉を
演
(
す
)
るという新俳優の、あれは貫一に
扮
(
な
)
る誰かだ、と立騒いだ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「蔵に行くと、いろんな衣裳が沢山あるぢやないか。あいつを一番持出して、裃を着たい奴は裃、鎧武者に
扮
(
な
)
りたい力持は甲を被り、
奴
(
やつこ
)
になりたい者は——」
夜の奇蹟
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
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ひどい
扮
(
な
)
りのため最前屏風のかげへ隠れてしまっていたお神さんがハラハラして長兵衛の袂をしきりに引っ張っているのだろう、こんな僅かの会話の中で、それが見える。
我が円朝研究:「怪談牡丹灯籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
底野 いくら言ふことが堂々としてゝも、その
扮
(
な
)
りぢや人が信用しないよ。却つて、奇麗なことを云ふ方が、物欲しさうだよ。坊主にお経料を訊ねると、へゝお思召でといふやうなもんだ。
運を主義にまかす男
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
私はシノンの恋人に扮してゐる私の妻に楯を持たせ、その妹に
扮
(
な
)
つた居酒屋の娘の肩を抱いて
出発
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
ひとつひとつ克明にかなえていったら
限
(
き
)
りがないが、まず
扮
(
な
)
り。
装
(
こしら
)
えだった。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
「守ちやん、あたいにも一度で好いから大石に
扮
(
な
)
らせて呉れよ。」
泉岳寺附近
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
扮
漢検準1級
部首:⼿
7画
“扮”を含む語句
扮装
扮裝
扮粧
打扮
身扮
旅扮装
扮飾
黒扮装
武家扮装
不死身扮装
都扮装
其扮装
編笠扮装
白丁扮装
男扮装
狩猟扮装
洋服打扮
扮本
早打扮装
姿扮
...