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平
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な
ふりがな文庫
“
平
(
な
)” の例文
土を穿ち、土を移し、土を
平
(
な
)
らし、土を積む。彼等は工兵の
蟻
(
あり
)
である。同じ土に仕事する者でも、農は
蚯蚓
(
みみず
)
である。蚯蚓は蟻を恐れる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そこは煉瓦を積んだ塀になつてゐて、銃眼を穿つた跡がみえ、掘り返された庭の土が生々しく
平
(
な
)
らしてあつた。
従軍五十日
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
畑の中を、
畦
(
うね
)
から畦へ、土くれから土くれへと、踏みつけ踏みつけ、
耙
(
まぐわ
)
のように、
固
(
かた
)
め、
平
(
な
)
らして行く。鉄砲で、
生籬
(
いけがき
)
や
灌木
(
かんぼく
)
の茂みや、
薊
(
あざみ
)
の
叢
(
くさむら
)
をひっぱたく。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
車の轍で
平
(
な
)
らされているこの道を、いつも二輪の荷車を曳いて、面白げに走る馬もどこにも見えない。
鴉
(新字新仮名)
/
ウィルヘルム・シュミットボン
(著)
傾斜地であるから、家々石垣を築き、僅かに地を
平
(
な
)
らして宅地とする。最高所の家は丘陵の上にあり、最底所の家は湖水に沿ひ、其の間の勾配に、百戸足らずの民家が散在してゐるのである。
諏訪湖畔冬の生活
(新字旧仮名)
/
島木赤彦
(著)
▼ もっと見る
茶屋の主、東定臣が、ネルのシヤツにコオルテンの半ズボンを穿き、店の前の道を鍬で
平
(
な
)
らしてゐます。時々、腰を伸ばし、空を見上げるのですが、やがて
富士はおまけ(ラヂオ・ドラマ)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
“平”の意味
《名詞》
(たいら)でこぼこのない様子。突出や沈降のない様子。
(たいら)でこぼこのない土地。
(ひら)特別な地位を持っていない様子。接頭語的にも使用される。
(なみ)平均的。標準的。或いは平均値や標準に近い様子。優れても劣ってもいない様子。
(出典:Wiktionary)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
“平”を含む語句
平常
平生
平和
平素
平日
大平
平伏
扁平
平等
平均
平坦
平安
平地
平時
平癒
平相国
北平
地平
真平
不平
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