『鴉（からす）』

ライン河から岸へ打ち上げられた材木がある。片端は陸に上がっていて、片端は河水に漬かっている。その上に鴉が一羽止まっている。年寄って小さくなった鴉である。黒い羽を体へぴったり付けて、嘴の尖った頭を下へ向けて、動かずに何か物思に沈んだようにとま …

著者	ウィルヘルム・シュミットボン
翻訳者	森鴎外
ジャンル	文学 > ドイツ文学 > 小説 物語
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約16分（500文字/分）
朗読目安時間	約26分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

平（な） 逆（のぼ） 耻（はず） 難有（ありがと） 簇（むら） 扣鈕（ぼたん） 穿（うが） 汽鑵（きかん） 睜（みひら） 鴉（からす） 余所（よそ） 顫（ふる） 項（うなじ） 詞（ことば） 箪笥（たんす） 窶（やつ） 為事（しごと） 滾々（こんこん） 果敢（はか） 斫（き） 抽斗（ひきだし） 慥（たし） 息張（いば） 忿懣（ふんまん） 忽（たちま） 委（くわ） 囁（ささや） 嘴（くちばし） 可笑（おか）