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梳
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な
ふりがな文庫
“
梳
(
な
)” の例文
ひとりひとりへ
会釈
(
えしゃく
)
をして、
梳
(
な
)
であげる
鬢
(
びん
)
の毛に
肱
(
ひじ
)
を白く、ツイと立ったかと思うと、その痛ましい足どりの影へ——
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、比企の
局
(
つぼね
)
が、名残り惜しげに、いつまでも
梳
(
な
)
でつけている
櫛
(
くし
)
の手の下から、やにわに、
癇
(
かん
)
を起したように立った。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ぴんと、
弦
(
つる
)
をかけたように、三平は胸を上げた。脇差の
笄
(
こうがい
)
をぬいて、手ばやく、四日半の
乱髪
(
みだれがみ
)
を
梳
(
な
)
でつけ、又、
襟元
(
えりもと
)
の衣服の
皺
(
しわ
)
を、袴の下へきちっと引きのばして
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
機嫌を損ねた将軍家の顔いろに
恟々
(
おどおど
)
しながら御風呂女中が、衣服を着せ、髪を
梳
(
な
)
でつける。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
櫛
(
くし
)
の歯を濡して、伝八郎は、近頃めっきり
白髪
(
しらが
)
のふえた髪を
梳
(
な
)
でつけながら
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
梳
漢検1級
部首:⽊
11画
“梳”を含む語句
麻梳
櫛梳
梳手
梳櫛
梳場
梳櫳
髪梳
馬梳
梳髪
梳油
梳毛糸
梳毛一綛
梳毛
下梳
梳棉部
梳張
梳付
尼梳
刷梳