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褻
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な
ふりがな文庫
“
褻
(
な
)” の例文
郎女は、
徐
(
しず
)
かに
両袖
(
もろそで
)
を、胸のあたりに重ねて見た。家に居た時よりは、
褻
(
な
)
れ、
皺立
(
しわだ
)
っているが、小鳥の羽には、なって居なかった。手をあげて唇に触れて見ると、喙でもなかった。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
これをアヌンチヤタの一種近づくべからず
褻
(
な
)
るべからざる所ありしに比ぶれば、
固
(
もと
)
より及ぶべくもあらねど、かの捉へ難き過去の幻影には、最早この身近き現在の
形相
(
ぎやうさう
)
を
斥
(
しりぞ
)
くる力なかりしなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
“褻”の意味
《名詞》
(け)普段着。
(け)普段。日常。
(出典:Wiktionary)
“褻(ハレとケ)”の解説
ハレとケとは、柳田國男によって見出された、時間論をともなう日本人の伝統的な世界観のひとつ。
民俗学や文化人類学において「ハレとケ」という場合、ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)は普段の生活である「日常」を表している。
ハレの場においては、衣食住や振る舞い、言葉遣いなどを、ケとは画然と区別した。
(出典:Wikipedia)
褻
漢検1級
部首:⾐
17画
“褻”を含む語句
猥褻
淫褻
褻涜
褻衣
婬褻
媱褻
拙劣鄙褻
狎褻
褻語
褻雜
鄭狂淫褻