“掏取”の読み方と例文
読み方割合
すりと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諸君はかれがモウセンゴケに見惚みとれた勇美子の黒髪から、その薔薇ばらかおりのある蝦茶えびちゃのリボン飾を掏取すりとって、総曲輪の横町の黄昏たそがれに、これを掌中にもてあそんだのを記憶せらるるであろう。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)