“掏取(すりと)” の例文
諸君は渠(かれ)がモウセンゴケに見惚(みと)れた勇美子の黒髪から、その薔薇(ばら)の薫(かおり)のある蝦茶(えびちゃ)のリボン飾を掏取(すりと)って、総曲輪の横町の黄昏(たそがれ)に、これを掌中に弄(もてあそ)んだのを記憶せらるるであろう。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)