“俗謡”のいろいろな読み方と例文
旧字:俗謠
読み方割合
ぞくよう70.0%
うた30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、永久に知れずに済ますにはあまりに惜しい。俗謡ぞくように、「知れちゃいけない二人の仲をかくして置くのも惜しいもの」
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
そして秀吉のてかてかした顔が行列のながれにつつまれて通ると、横町や裏辻のほうで太鼓ばやしと俗謡ぞくようの節だけが聞えた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
町の俗謡うたを君だって聞いてるだろう。病関索びょうかんさくの楊雄は、もう薊州けいしゅうでは男がすたッた。君ももうそんな義理立ては捨ててくれ。……やい、巧雲
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人影が見えたと思うと「宮地ゃよいところじゃ阿蘇山ふもと」という俗謡うたを長く引いてちょうど僕らが立っている橋の少し手前まで流して来たその俗謡うたこころと悲壮な声とがどんなに僕のこころ
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)