“ぞくよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俗謡40.0%
俗様20.0%
簇擁20.0%
族葉10.0%
簇葉10.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして秀吉のてかてかした顔が行列のながれにつつまれて通ると、横町や裏辻のほうで太鼓ばやしと俗謡ぞくようの節だけが聞えた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
声はすれども姿は見えずと云う俗謡ぞくようはとくに吾輩のために作った者ではなかろうかと怪しまれるくらいである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
在昔ざいせき、徳川政府勘定所かんじょうどころの例に、旗下はたもとの士が廩米りんまいを受取るとき、米何石何斗と書く米の字は、その竪棒たてぼうを上に通さずして俗様ぞくように※と記すべき法なるを、ある時
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
たとえば上等士族は習字にも唐様からようを学び、下等士族は御家流おいえりゅうを書き、世上一般の気風にてこれを評すれば、字の巧拙こうせつを問わずして御家流をば俗様ぞくようとしていやしみ、これを書く者をも俗吏ぞくり俗物ぞくぶつとして賤しむのいきおいを成せり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
やがて、戦場をうしろに、新野のほうへ引きあげて行くと、彼方から一輌の車をおし、簇擁ぞくようとして、騎馬軍旗など、五百余の兵が近づいてくる。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——見れば、太師董卓とうたくの車は、ほこを持った数百名の衛兵にかこまれ、行装の絢爛けんらんは、天子の儀仗もあざむくばかりで、車簾しゃれんを出ると、たちまち、侍臣、秘書、幕側の力者りきしゃなどに、左右前後を護られて、佩環はいかんのひびき玉沓ぎょくとうの音、簇擁ぞくようして門内へ入った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
織田氏族葉ぞくようの一将校——まだ生年しょうねん二十六歳に過ぎない信忠に、この沈勇の処置と、臣子の道あきらかな態度のあったことは、いったい何によるものだろうか。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一八三二年に、此の二本の水松はその簇葉ぞくようで、墓地全体と会堂の一部を覆つてゐた。