“そうよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宋窯26.7%
草葉13.3%
簇葉13.3%
宗養6.7%
掻痒6.7%
桑葉6.7%
痩容6.7%
簇擁6.7%
荘容6.7%
蒼蠅6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沈南蘋ちんなんぴんの花鳥、花生けは、宋窯そうようの水の垂れるような青磁、けいが掛っていたが、その幅が二尺あまりもあって、そのいずれを見ても、闇太郎の鑑識眼では、上乗無類、値打の程も底知れぬものだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
草葉そうよう 征矢そやを成す
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我がちに日光を貪る木木の簇葉そうようは美しい模様を織りだして自然の天幕となり、ところどころのすきまからはきれぎれの空がみえ、その小さな空を横ぎって銀いろの雲がゆく。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
わくやいかに野は浅緑花の雨 宗養そうよう
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
疼痛、掻痒そうようは伴わない。白血球はいちじるしく減少し、二千以下になった者はほとんど助からなかった。その経過は奔馬のごとく、平均就床九日で死亡した。
長崎の鐘 (新字新仮名) / 永井隆(著)
これを要するにその運動は直接にも間接にもただ国家の権力を増長して一個人を呑滅するにあるは昭々しょうしょうとして火を見るがごとく、帝国の権力は駸々乎しんしんことして蚕虫さんちゅう桑葉そうようを食うがごとく
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
痩容そうようあに詩魔しまの為のみならんや。往昔自然主義新に興り、流俗の之に雷同するや、塵霧じんむしばしば高鳥を悲しましめ、泥沙でいさしきりに老龍を困しましむ。
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
革命の風雲いまだ天下を動かすに足らずといえども、その智勇弁力ある封建社会の厄介物やっかいものたる——小数人士の脳裡のうりには、百万の人家簇擁そうようして、炊烟すいえん東海の天を蔽う、堂々たる大江戸も
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
天下みな非とするもこれを疑わざる自信力、みずから造化の寵児ちょうじを以て任じ、天民の先覚を以て居る大抱負、その荘容そうよう森貌しんぼうにして、巍々ぎぎ堂々たる風丰ふうぼう、その古今に通じ天人を極めたる博学精識
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
蒼蠅そうよう一カ月の間は来たらざるべし。快。白眼また一衣を送り来たる。
貧を記す (新字新仮名) / 堺利彦(著)