“かややね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茅屋根90.9%
萱屋根9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厚く雪を被った百姓家の茅屋根（かややね）からは蒸気が濛々（もうもう）とあがっていた。生まれたばかりの仔雲！　深い青空に鮮かに白く、それは美しい運動を起こしていた。彼はそれを見ていた。
雪後 (新字新仮名) ／ 梶井基次郎(著)
しかしもうその時にはこの一家の茅屋根（かややね）の空も冷やかに暁を迎へ出してゐた。……
一塊の土 (新字旧仮名) ／ 芥川竜之介(著)
いっぽうはまた萱屋根（かややね）だけでなく、藁（わら）やその他の植物で葺いたものがいろいろあって、それはいずれもみな三角がうんと尖（とが）っている。
母の手毬歌 (新字新仮名) ／ 柳田国男(著)