“弾音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たまおと80.0%
つつおと20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
パン、パンッ、と二つ三つ、弾音たまおとが宵の空にこだました。強右衛門は、藁屋根わらやねの下から脱兎のように駈け出すと、近くの桑畑へ駈けこんだ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、槍を高く振って、炎々と焼けている部落の真ん中を駈け通って、敵の弾音たまおとも、また、わらう声も背にして、潮のように退いて行った。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どこかで、弾音つつおとがした。ぐわうんと、音波は広い野を縫い、霧を揺すり、ここの木立までをつらぬいてくる。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)