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弾音
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たまおと
ふりがな文庫
“
弾音
(
たまおと
)” の例文
パン、パンッ、と二つ三つ、
弾音
(
たまおと
)
が宵の空に
谺
(
こだま
)
した。強右衛門は、
藁屋根
(
わらやね
)
の下から脱兎のように駈け出すと、近くの桑畑へ駈けこんだ。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、槍を高く振って、炎々と焼けている部落の真ん中を駈け通って、敵の
弾音
(
たまおと
)
も、また、
嗤
(
わら
)
う声も背にして、潮のように退いて行った。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
西側の雑木林から、秩序のない
弾音
(
たまおと
)
が、ぱちぱちと聞える。赤い
蛍
(
ほたる
)
のように見えるのは、敵の散兵が、火縄を持って駈けまわる火であろう。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
寂
(
じゃく
)
として
弾音
(
たまおと
)
一つしない。これが戦場かと疑われるほどである。
蟷螂
(
かまきり
)
ひとつ枯草へ
辷
(
すべ
)
り落ちた音すらカサリと耳につく。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
歯がみをして、小六が、峰に立っていると、突然、四方の山の
谺
(
こだま
)
を呼んで、グワーン! と一発の
弾音
(
たまおと
)
がした。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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……あの
弾音
(
たまおと
)
がそれでございましょう
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“弾音(はじき音)”の解説
はじき音/弾き音(はじきおん、tap or flap)とは、口腔内に調音器官によって瞬間的な接触を作ることで作り出される子音。弾音(だんおん)、単顫動音(たんせんどうおん)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
弾
常用漢字
中学
部首:⼸
12画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“弾”で始まる語句
弾
弾丸
弾機
弾正
弾劾
弾条
弾力
弾痕
弾薬盒
弾手