“わらぐつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ワラグツ
語句割合
藁沓53.6%
藁靴32.1%
藁履7.1%
藁鞋7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まん中の大きなかまからは湯気が盛んにたち、農夫たちはもう食事もすんで、脚絆きゃはんを巻いたり藁沓わらぐつをはいたり、はたらきに出る支度をしてゐました。
耕耘部の時計 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
男は真綿帽子を冠り、藁靴わらぐつ穿き、女は紺色染の真綿をかめの甲のように背中にしょって家の内でも手拭てぬぐいを冠る。それがこの辺で眼につく風俗だ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あわよくば綱を用いて嶮崖絶壁を登降することに慣れていた岩茸いわたけ採りや、藁履わらぐつに樏をはいて雪中にも登山していた猟師までも応援に引張り出して維新前の岩登りや
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
杭の頭には古草履、古藁鞋わらぐつの類を、いくらともなく縛りつけてあったという。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)