藁鞋わらぐつ)” の例文
藁鞋わらぐつはいてゆく里人を車窓より見まもりゆくうちに鉢伏はちぶせ山右手に現れ、桔梗ききょうが原に落葉松からまつ寒げに立っていた。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
杭の頭には古草履、古藁鞋わらぐつの類を、いくらともなく縛りつけてあったという。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)