“わらくず”の漢字の書き方と例文
語句割合
藁屑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから俵をきちんと重ね、縄は縄、桟俵さんだわらは桟俵とわけてまとめ、藁屑わらくずを掃き集め、そして地面にこぼれている米を拾った。
あだこ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
玄関前に、この間引越のときにほどいた菰包こもづつみ藁屑わらくずがまだこぼれていた。座敷へ通ると、平岡は机の前へ坐って、長い手紙を書き掛けている所であった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
雪が溶けた頃になって、一里も離れている「隣りの人」がやってきて、始めてそれが分った。口の中から、半分みかけている藁屑わらくずが出てきたりした。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)