-
トップ
>
-
戸室
>
-
とむろ
その
中も心の
急く、山はと見ると、
戸室が低くなって、この医王山が
鮮明な
深翠、肩の上から下に
瞰下されるような気がしました。
その山の前に、
戸室というのが一つ聳えていましたが、それよりも
一層紫いろをして、一層静かになって見えました。
白山に天の雪あり
医王山次ぎて
戸室も酣の秋
そこで
小児は、
鈴見の橋に
彳んで、
前方を見ると、正面の
中空へ、仏の
掌を開いたように、五本の指の並んだ形、
矗々立ったのが
戸室の
石山。
戸室の
石山の麓が
直に
流に迫る
処で、
累り合った岩石だから、路は
其処で切れるですものね。