“とぶらひ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは文久壬戌七月七日に柏軒の長女洲が流行の麻疹に罹つて死んだことを記し、とぶらひを送つて帰つた塩田良三が紋服を脱ぎふるに及ばずして僵れ臥したと云つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
とぶらひの日は伝はらない。会葬者は甚だ衆く過半は医師で総髪又は剃髪であつた。みちに此行列に逢つた市人等は、「あれは御大名の御隠居のお葬だらう」と云つたさうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そして自分の菩提所ぼだいしよとぶらひをいたして進ぜたのだと申します。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)