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葬
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はうむ
ふりがな文庫
“
葬
(
はうむ
)” の例文
どるめんといふ
語
(
ご
)
も、
石
(
いし
)
の
机
(
つくゑ
)
といふ
意味
(
いみ
)
の
言葉
(
ことば
)
であります。このてーぶるの
下
(
した
)
に
人間
(
にんげん
)
を
葬
(
はうむ
)
つたので、これは
疑
(
うたが
)
ひもなく
墓
(
はか
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
素
(
もと
)
より赤の他人には相違ありませんが、一と月でも半月でも、離屋に置いたお半を、此儘犬猫のやうに
葬
(
はうむ
)
るわけにも行きません。
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
開
(
ひら
)
かれける
扨
(
さて
)
又
平石
(
ひらいし
)
次右衞門吉田三五郎の兩人より越前守へ
言上
(
いひあげ
)
彼若君
(
かのわかぎみ
)
澤の井の
死骸
(
しがい
)
を
葬
(
はうむ
)
りし光照寺へ
永代佛供料
(
えいたいぶつくれう
)
として十八石の
御朱印
(
ごしゆいん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さればジエンナロと二人の舟人とは魚腹に
葬
(
はうむ
)
られて、われのみ一人再び天日を見ることゝなりしなり。人々は我に當時の事を語らしめたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
葬
(
はうむ
)
りが全く終つた後、素戔嗚は急に思ひ立つて、八島士奴美に世を譲つた。さうして彼自身は須世理姫と共に、遠い海の向うにある
根堅洲国
(
ねのがたすくに
)
へ移り住んだ。
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
山頂
(
さんてう
)
のが
主墳
(
しゆふん
)
で、
山麓
(
さんろく
)
のが
殉死者
(
じゆんししや
)
を
葬
(
はうむ
)
つたのでは
有
(
あ
)
るまいかといふ、
斯
(
か
)
うした
疑問
(
ぎもん
)
をも
生
(
しやう
)
ぜられるのである。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
其
(
そ
)
の
槃特
(
はんどく
)
が
相果
(
あひは
)
てゝから
之
(
これ
)
を
葬
(
はうむ
)
ると、
其墓場
(
そのはかば
)
へ
生
(
は
)
えたのが
茗荷
(
めうが
)
だと
云
(
い
)
ふ事だ、されば「名を
荷
(
にな
)
ふ」と書いて「めうが」と
読
(
よ
)
ませる、だから
茗荷
(
めうが
)
を
喰
(
く
)
へば
馬鹿
(
ばか
)
になる
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
九月十八日には鳶田で
塩詰
(
しほづめ
)
にした屍首を
磔柱
(
はりつけばしら
)
、獄門台に
懸
(
か
)
けた。江戸で
願人坊主
(
ぐわんにんばうず
)
になつて死んだ西村
丈
(
だけ
)
は、浅草遍照院に
葬
(
はうむ
)
つた死骸が腐つてゐたので、墓を
毀
(
こぼ
)
たれた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
道子
(
みちこ
)
はふと
松戸
(
まつど
)
の
寺
(
てら
)
に
葬
(
はうむ
)
られた
母親
(
はゝおや
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひ
起
(
おこ
)
した。その
当時
(
たうじ
)
は
小岩
(
こいは
)
の
盛
(
さか
)
り
場
(
ば
)
に
働
(
はたら
)
いてゐたゝめ、
主人持
(
しゆじんもち
)
の
身
(
み
)
の
自由
(
じいう
)
がきかず、
暇
(
ひま
)
を
貰
(
もら
)
つてやつと
葬式
(
とむらひ
)
に
行
(
い
)
つたばかり。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
起
(
き
)
を
撃
(
う
)
つの
徒
(
と
)
、
呉起
(
ごき
)
を
射刺
(
せきし
)
するに
因
(
よ
)
つて、
并
(
あは
)
せて
悼王
(
たうわう
)
に
中
(
あ
)
つ。
悼王
(
たうわう
)
既
(
すで
)
に
葬
(
はうむ
)
られて、
太子
(
たいし
)
立
(
た
)
つ。
乃
(
すなは
)
ち
(一一〇)
令尹
(
れいゐん
)
をして
盡
(
ことごと
)
く
呉起
(
ごき
)
を
射
(
い
)
て
并
(
あは
)
せて
王
(
わう
)
の
尸
(
し
)
に
中
(
あ
)
てし
者
(
もの
)
を
誅
(
ちう
)
せしむ。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
又
(
また
)
菜花煙
(
さいかえん
)
の
彼方此方
(
かなたこなた
)
に
電光
(
でんこう
)
の
閃
(
ひらめ
)
くのが
見
(
み
)
られる。この
際
(
さい
)
の
雷鳴
(
らいめい
)
は
噴火
(
ふんか
)
の
音
(
おと
)
に
葬
(
はうむ
)
られてしまふが、これは
單
(
たん
)
に
噴煙上
(
ふんえんじよう
)
にて
放電
(
ほうでん
)
するのみで、
地上
(
ちじよう
)
に
落雷
(
らくらい
)
した
例
(
れい
)
がないといはれてゐる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
かく詣でつかうまつるは、
一一一
憑
(
たの
)
みつる君の御
迹
(
あと
)
にて、いついつの日ここに
葬
(
はうむ
)
り奉る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
もう既に
冒
(
をか
)
されてゐる多くの少女たちは、たゞ死ぬ爲めに家へ歸るのであつた。あるものは、學校で息を引きとり、病氣の性質が猶豫を許さなかつたので、靜かに
手速
(
てばや
)
く
葬
(
はうむ
)
られた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
至善
(
しぜん
)
の
大道
(
たいだう
)
と
遊芸
(
いうげい
)
の
小技
(
せうぎ
)
と
尊卑
(
そんひ
)
の
雲泥
(
うんでい
)
は論におよばざれども、孔子七十にして
魯国
(
ろこく
)
の
城北
(
しろのきた
)
泗上に
葬
(
はうふり
)
て
心喪
(
こゝろのも
)
を
服
(
ふく
)
する
弟子
(
でし
)
三千人、芭蕉五十二にして粟津の義仲寺に
葬
(
はうむ
)
る時
招
(
まねか
)
ざるに来る者三百余人
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
海上
(
かいじやう
)
の
規則
(
きそく
)
で
船長
(
せんちやう
)
以下
(
いか
)
澤山
(
たくさん
)
の
船員
(
せんゐん
)
が
甲板
(
かんぱん
)
に
集
(
あつま
)
つて
英國
(
エイこく
)
の一
宣教師
(
せんけうし
)
の
引導
(
いんだう
)
の
下
(
もと
)
に
其
(
その
)
死骸
(
しがい
)
をば
海底
(
かいてい
)
に
葬
(
はうむ
)
つてしまつた
事
(
こと
)
と、
是等
(
これら
)
は
極
(
きは
)
めて
悲慘
(
ひざん
)
な
出來事
(
できごと
)
であるが、
他
(
ほか
)
に
愉快
(
ゆくわい
)
な
事
(
こと
)
も二つ三つ
無
(
な
)
いでもない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
果
(
はた
)
して
間
(
ま
)
もなく
死
(
し
)
んだので子は
遺言
(
ゆゐごん
)
通
(
どほ
)
り石を
墓中
(
ぼちゆう
)
に
收
(
をさ
)
めて
葬
(
はうむ
)
つた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
棺
(
くわん
)
は
僅
(
わづか
)
な
人
(
ひと
)
で
葬
(
はうむ
)
られた。それでも
白提灯
(
しろぢやうちん
)
が
二張
(
ふたはり
)
翳
(
かざ
)
された。
裂
(
さ
)
き
竹
(
だけ
)
を
格子
(
かうし
)
の
目
(
め
)
に
編
(
あ
)
んでいゝ
加減
(
かげん
)
の
大
(
おほ
)
きさに
成
(
な
)
るとぐるりと四
方
(
はう
)
を一つに
纏
(
まと
)
めて
括
(
くゝ
)
つた
花籠
(
はなかご
)
も二つ
翳
(
かざ
)
された。
孰
(
ど
)
れも
青竹
(
あをだけ
)
の
柄
(
え
)
が
附
(
つ
)
けられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
あゝ
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
に
葬
(
はうむ
)
つた、
母
(
はゝ
)
のおくつきは
彼處
(
かしこ
)
に
近
(
ちか
)
い。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夏の恐怖に物も言はぬ
脚気
(
かっけ
)
患者の
葬
(
はうむ
)
りの列。
心の姿の研究
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
北向きに
葬
(
はうむ
)
りたてまつる
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ひと息に
鏝
(
こて
)
の手に
葬
(
はうむ
)
られ
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
乞
(
こ
)
うて其上に山田と計て死骸をば
泣々
(
なき/\
)
寺へ
葬
(
はうむ
)
りけり
不題
(
こゝにまた
)
其頃の北町奉行は大岡越前守
忠相
(
たゞすけ
)
というて
英敏
(
えいびん
)
活斷
(
くわつだん
)
他人
(
ひと
)
に
勝
(
まさ
)
り善惡
邪正
(
じやせい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
事件は何も彼も闇から闇に
葬
(
はうむ
)
られて、それから三日目、永井平馬の一子平太郎が、永井和泉守相續人として、明日は將軍御目見得といふ時
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
また
松島
(
まつしま
)
では、
老母
(
ろうぼ
)
と
少女
(
しようじよ
)
とが
抱
(
だ
)
き
合
(
あは
)
せて
葬
(
はうむ
)
つてありましたが、これは
定
(
さだ
)
めし
祖母
(
そぼ
)
と
孫娘
(
まごむすめ
)
とが
同時
(
どうじ
)
に
病死
(
びようし
)
したものを
葬
(
はうむ
)
つたものと
思
(
おも
)
はれます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
道子
(
みちこ
)
は
葬
(
はうむ
)
られた
者
(
もの
)
の
娘
(
むすめ
)
で、
東京
(
とうきやう
)
で
生活
(
せいくわつ
)
をしてゐるのだと
答
(
こた
)
へ、「お
墓
(
はか
)
が
無
(
な
)
いのなら、ちやんとした
石
(
いし
)
を
立
(
た
)
てたいんですが、さうするにはどこへ
頼
(
たの
)
んだら、いゝのでせう。」
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
西村の死骸を
葬
(
はうむ
)
つた浅草
遍照院
(
へんせうゐん
)
の
所化
(
しよけ
)
尭周
(
げうしう
)
等が呼び出されて、七月十六日から
取調
(
とりしらべ
)
が始まつた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
姫の長き髮はこれを
截
(
き
)
り、その身には生きながら凶衣を被らしめ、
輓歌
(
ばんか
)
を歌ひ
鯨音
(
かね
)
を鳴し、
法
(
かた
)
の如く假に
葬
(
はうむ
)
りて、さて天に
許嫁
(
いひなづけ
)
せる人となりて蘇生せしむ。是れ式のあらましなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
あの女の病氣に必要なだけの世話をしてやるやうにしろ。それでお前は神と人道がお前に要求するだけのものはしたことになるのだ、彼女の正體、彼女のお前との關係は闇の裡に
葬
(
はうむ
)
れ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
四四
ふところの
璧
(
たま
)
をうばはれ、
挿頭
(
かざし
)
の花を
四五
嵐にさそはれしおもひ、泣くに涙なく、叫ぶに声なく、あまりに嘆かせたまふままに、火に
焼
(
や
)
き、土に
葬
(
はうむ
)
る事をもせで、
四六
臉
(
かほ
)
に臉をもたせ
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
至善
(
しぜん
)
の
大道
(
たいだう
)
と
遊芸
(
いうげい
)
の
小技
(
せうぎ
)
と
尊卑
(
そんひ
)
の
雲泥
(
うんでい
)
は論におよばざれども、孔子七十にして
魯国
(
ろこく
)
の
城北
(
しろのきた
)
泗上に
葬
(
はうふり
)
て
心喪
(
こゝろのも
)
を
服
(
ふく
)
する
弟子
(
でし
)
三千人、芭蕉五十二にして粟津の義仲寺に
葬
(
はうむ
)
る時
招
(
まねか
)
ざるに来る者三百余人
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
父
(
ちち
)
死
(
し
)
して
葬
(
はうむ
)
らず、
爰
(
ここ
)
に
(二九)
干戈
(
かんくわ
)
に
及
(
およ
)
ぶ、
孝
(
かう
)
と
謂
(
い
)
ふ
可
(
べ
)
けんや。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
夏の恐怖に物言はぬ
脚気
(
かつけ
)
患者の
葬
(
はうむ
)
りの列。
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
鳴海屋の事件は全くうやむやに
葬
(
はうむ
)
られてしまひました。娘お町を殺した下手人も、番頭の藤六を殺した下手人も、永久に擧らなかつたのです。
銭形平次捕物控:208 青銭と鍵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其方
寺
(
てら
)
へ
葬
(
はうむ
)
りし趣きなるが右は
當時
(
たうじ
)
無縁
(
むえん
)
なるか又は
印
(
しるし
)
の
石塔
(
せきたふ
)
にても
建
(
たて
)
ありやと尋けるに此祐然
素
(
もと
)
より
頓智
(
とんち
)
才辨
(
さいべん
)
の者故參候
若君
(
わかぎみ
)
澤の井の
石塔
(
せきたふ
)
は御座候も
香花
(
かうげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
例
(
たと
)
へば
河内
(
かはち
)
にある
聖徳太子
(
しようとくたいし
)
の
御墓
(
おはか
)
には、
太子
(
たいし
)
の
母后
(
ぼこう
)
と、
太子
(
たいし
)
の
妃
(
きさき
)
と
三人
(
さんにん
)
の
御棺
(
おかん
)
を
容
(
い
)
れてあるとのことです。また
中
(
なか
)
には
死者
(
ししや
)
を
石棺
(
せきかん
)
でなく
木棺
(
もくかん
)
にいれて
葬
(
はうむ
)
つた
石室
(
せきしつ
)
も
多
(
おほ
)
くあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
かれを
葬
(
はうむ
)
りて、すでにふた月を経たれど。
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「あの女が、死骸になつて、百本
杭
(
ぐひ
)
に浮いてゐたんで、それも間違ひもなく殺されたんですぜ——身許がわからなきや、
葬
(
はうむ
)
ることも出來ない」
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
向柳原の名物娘が一人、絞め殺されて死んだのを、うやむやに
葬
(
はうむ
)
るといふのは、あまりと言へばわけが解らなさ過ぎます。
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
人知れず
葬
(
はうむ
)
る工夫はないものかと、
卑怯
(
ひけふ
)
なやうだが折を狙つてゐるうちに、氣の早いのが、あの女を殺してしまつたのぢや
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その事件の多くは、平次のやうな犯罪解剖技術に
優
(
すぐ
)
れた者が現はれなかつたら、闇から闇に
葬
(
はうむ
)
られて行つたことでせう。
銭形平次捕物控:322 死の秘薬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「一寸お關の方へ疑ひを向けて、その間に婆やを
葬
(
はうむ
)
らせるつもりさ。自分の方へ疑ひの來ないやうにする計略だよ」
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二人まで變死人を
葬
(
はうむ
)
る騷ぎを
他所
(
よそ
)
に、錢形の平次ともあらう者が觀音樣へお詣りは少し信心氣があり過ぎます。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その代り
左母次郎
(
さもじらう
)
に腹を切らせたために、平次の手柄もフイになり、内々笹野新三郎からお褒めの言葉があつただけで事件は闇から闇へ
葬
(
はうむ
)
られてしまひました。
銭形平次捕物控:126 辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「吾妻屋の内儀さんが、この死骸を引取つて
葬
(
はうむ
)
つてやりたいと言つてゐるが、どうしたものでせうね」
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「すると、この墓は早くて
一昨日
(
をとゝひ
)
葬
(
はうむ
)
つたんだが、昨日の大夕立の後で、又掘り返して居ますぜ」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お神さんが行つてくれ、あのまゝ
葬
(
はうむ
)
られちや、お父さんが浮ばれないつて言ふんです」
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次もつい、この貧しい純情な處女の、山の中に
葬
(
はうむ
)
られるのがいぢらしかつたのです。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
許婚の菊次郎の死骸が、まだ
葬
(
はうむ
)
りもせずに隣りの部屋にあるのに、弟の徳三郎と、泣いたり笑つたりして居るのは、確りものらしいお夏の態度としては、いかにも
腑
(
ふ
)
に落ちないものがあるのです。
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
事件は其儘うやむやに
葬
(
はうむ
)
られさうでした。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“葬”の意味
《名詞》
(そう)死者を葬ること。
(出典:Wiktionary)
葬
常用漢字
中学
部首:⾋
12画
“葬”を含む語句
葬式
埋葬
葬礼
火葬
火葬場
葬儀
送葬
御葬
葬送
水葬
埋葬地
御葬式
葬送行進曲
葬龕
葬具
空葬
葬頭河
仮葬
葬儀屋
土葬
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