“二張”の読み方と例文
読み方割合
ふたはり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まもなく二張ふたはり提燈ちょうちんが門のうちにはいった。三男市太夫いちだゆう、四男五太夫ごだゆうの二人がほとんど同時に玄関に来て、雨具を脱いで座敷に通った。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
道路の入り口にはすでに盛り砂が用意され、竹籠たけかごに厚紙を張った消防用の水桶みずおけは本陣の門前にえ置かれ、玄関のところには二張ふたはりの幕も張り回された。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
祭りが近くなると、町々の「宿」の表には、四尺四方ぐらゐな四角の枠の中に、一本隔てを入れたのに、大きな御神燈を二張ふたはり括り附けて、軒に懸けてゐた。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)