ほふ)” の例文
このくらゐしづかに物事ものごとるのがほふだとかつた。くちかず、おとてないのは、かんがへの邪魔じやまになると精神せいしんからださうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
のち五年を勅免ちよくめんありしかども、ほふひろめためとて越後にいまししこと五年なり、ゆゑに聖人の旧跡きうせき越地にのこれり。弘法ぐほふ廿五年御歳六十の時みやこかへり玉へり。
うさ、だけどわたしおほきくなりかたほふかなつてる』とつて福鼠ふくねずみは、『そんな滑稽をかしふうぢやない』そこ忌々いま/\しさうにあがり、法廷ほふていかはえてきました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
……けんども、やきもきと精出せいだいてひと色恋いろこひむのが、ぬしたち道徳だうとくやくだんべい、押死おつちんだたましひみちびくもつとめなら、持余もてあました色恋いろこひさばきけるもほふではねえだか、の、御坊ごばう
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
のち五年を勅免ちよくめんありしかども、ほふひろめためとて越後にいまししこと五年なり、ゆゑに聖人の旧跡きうせき越地にのこれり。弘法ぐほふ廿五年御歳六十の時みやこかへり玉へり。
なにも、やぶがさぐるまほねらせてはこばせずとことよ。平時いつもならかくぢや、おまけ案山子かゝしどもがこゑいて、おむかひ、と世界せかいなら、第一だいゝち前様めえさまざうかついでほふはあるめえ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)