“屠殺者”の読み方と例文
読み方割合
とさつしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしが思い出したのはその泣き声だったのだ。その報いが今来たのだなと思った。屠殺者とさつしゃの庖丁は今に下りそうで下らない。その時わしはうなされて目がさめたのだ。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
それは分配物を殺す屠殺者とさつしゃによってなさるる分配である。ゆえにそれらのいわゆる解決に止まることは不可能である。富を殺すことは決して富を分配することではない。
罪のない好奇と驚異の眼をこの浮き島の上の残忍な屠殺者とさつしゃの群れに向けているのである。
空想日録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)