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敗頽
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はいたい
ふりがな文庫
“
敗頽
(
はいたい
)” の例文
いはゞ世紀末的な
敗頽
(
はいたい
)
の底を潜つて、何か清新なものを
掴
(
つか
)
まうと
漁
(
あさ
)
つてゐる、
老
(
おい
)
と若さと
矛盾
(
むじゅん
)
してゐる人間に見えた。
夏の夜の夢
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
天床、畳、壁、障子、襖、小さな天地ではあるけれども、
都
(
すべ
)
て
敗頽
(
はいたい
)
と
衰残
(
すゐざん
)
の影が、ハツキリと眼に映る。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
○軍は段違いのスコアで△軍を
屠
(
ほふ
)
った。二年間負け続けて先輩から風紀
敗頽
(
はいたい
)
の
譏
(
そしり
)
を受けていた折からの快勝に、嬉しさ余った選手達は相擁して泣き出すという始末。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
一度
(
ひとたび
)
その秘戯画に現はれたる裸体画を検するものはその骨格の形状正確にして繊巧を極めし線の感情の
能
(
よ
)
く
敗頽
(
はいたい
)
的気風に富める
漫
(
そぞろ
)
に歌麿を思はしむる所あるを知るべし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
予が
新銭座
(
しんせんざ
)
の
宅
(
たく
)
と先生の
塾
(
じゅく
)
とは
咫尺
(
しせき
)
にして、先生毎日のごとく
出入
(
しゅつにゅう
)
せられ何事も
打明
(
うちあ
)
け談ずるうち、
毎
(
つね
)
に
幕政
(
ばくせい
)
の
敗頽
(
はいたい
)
を
嘆
(
たん
)
じける。
間
(
ま
)
もなく先生は幕府
外国方翻訳御用
(
がいこくかたほんやくごよう
)
出役
(
しゅつやく
)
を命ぜらる。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
▼ もっと見る
これほど私を
敗頽
(
はいたい
)
させた不出来な仕事が終つてから、かなりの時間が経つてゐた。
大凶の籤
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
こうした
敗頽
(
はいたい
)
気分に満ちている、旗本の若き武士はその夜、府中の各所に散って、白由行動を取り、翌朝
深大寺
(
じんだいじ
)
門前の
蕎麦屋
(
そばや
)
に会して、互いに一夜の遭遇奇談を報告し合おうとの約束であった。
怪異暗闇祭
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
敗
常用漢字
小4
部首:⽁
11画
頽
漢検1級
部首:⾴
16画
“敗”で始まる語句
敗
敗北
敗亡
敗荷
敗軍
敗徳
敗績
敗滅
敗者
敗戦