“はいたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハイタイ
語句割合
廃頽48.6%
胚胎40.5%
敗頽8.1%
敗退1.4%
癈頽1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だがこの悪意ある射撃は、世紀末的な廃頽はいたいせる現代において、なんと似合わしいデカダン・スポーツではあるまいか。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それはシュテファン・フォン・ヘルムートという廃頽はいたい派の大詩人であって、彼のもとへ自作のイフィゲニアをもって来た。
西の勝利者、ないし征服者の不平不満は、朝鮮問題を待つまでもなく、早くも東北戦争以後の社会に胚胎はいたいしていた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かくして、精神は太古の物質中に存するを知れば、無生的物質の中に精神の胚胎はいたいすることが分かりましょう。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
天床、畳、壁、障子、襖、小さな天地ではあるけれども、すべ敗頽はいたい衰残すゐざんの影が、ハツキリと眼に映る。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
いはゞ世紀末的な敗頽はいたいの底を潜つて、何か清新なものをつかまうとあさつてゐる、おいと若さと矛盾むじゅんしてゐる人間に見えた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
のみならず、道徳の敗退はいたいも一所にてゐる。日本国中何所どこを見渡したつて、かゞやいてる断面だんめんは一寸四方も無いぢやないか。悉く暗黒だ。其あひだに立つて僕一人ひとりが、何と云つたつて、何をたつて、仕様がないさ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ともかくも日本妖怪の味は概して、生々とした、病的感、癈頽はいたいした生きものの感じを持つ、或るものはらい病を思い出すように鼻などがなくつるりとしている。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)